落ち着いた運転ができる人の特徴とは?
免許を取って、車を購入して、いざ運転できる状況が整った!となったときに、
次のハードルとなるのはやはり運転の技術ですよね。
いざいい車に乗れたとしても、事故ってしまっては元も子もないですし、
事故は最悪の場合、人命にも関わることにもなりますので、運転技術は高いに越したことはないです。
私も決して運転が上手い、プロ並みかと言われるとそんなことはないのですが、
同乗者からは「安心して乗れる」や「寝れる運転だね」という風に言われたりはするので、
人並みには運転ができる評価は頂いているのかなと思います。
そこで今回は東京都内での運転歴10年以上でゴールド免許でもある筆者が、運転技能を高めるために意識してきたことを5点ピックアップしてお伝えできればと思います。
1.車幅・最小回転半径を把握する
まず基本中の基本になりますが、自分の車の全長・全幅・最小回転半径くらいは把握しておくといいでしょう。
別に具体的な数値として覚える必要はありません。
私も今乗っている車の正確な全長・全幅・最小回転半径の数値は覚えていません(笑)
ここで何が大事かというと、距離感覚を掴むということになります。
この距離感覚というのは具体的な数値ではなく、”運転席から見える景色”と”自分の想像しているイメージ”がどれだけ一致しているか、ということです。
実際に試してみてほしいのですが、自分が運転席から「もうこれ以上進んだらぶつかる」と思ったところで、車を停めて、一度外に出て距離感を見てみてください。
障害物と車の距離が近ければ近いほど、あなたの距離感覚は鋭いということになります。
逆にこのスペースが1mも2mも開くようであれば、あまり正確な距離感覚ではないということになりますね。
面倒かもしれませんが、これを早い段階で掴むとかなり運転は上達してきます。
特に車種が変わるだけでもかなり感覚が変わってくるので、慣れていない車を運転するときや、新しく車を購入したというようなタイミングでは、まずはこの感覚を測っておくといいと思います。
テクノロジーの進化で、障害物が近づくとアラートを出してくれる機能もいろんな車で搭載されてきていますが、
あくまで補助機能に過ぎないので、自身の距離感覚が安全運転の遂行には重要となります。
2.とにかく苦手意識・不安感をなくす
次に大切なのは、苦手意識や不安感を無くすということです。
そんなの当然だろ!という話だとは思うのですが、なかなか払拭しきれず運転に自信がない、という人も多いと思います。
苦手意識や不安感がある理由は様々だと思うのですが、やはり根幹には運転技術に自信がないであったり、事故ったらどうしようという不安があるのだと思います。
当然私も運転したての時は、そのような不安を抱えながら運転していたことを覚えています(笑)
この不安を払拭するには、無理矢理にでも運転する機会を作り、反復練習する他ないかなと思います。
いざ運転してみると、最初は緊張ですごく注意しながら運転することになると思うんですが、
何度か運転しているうちに、「意外と安全運転で乗れてるじゃん!」と思えるようになってくると思います。
当然ヒヤリハット(事故ではないけどあやうく事故になりそうだった事象)は起きると思います。
ただ、それは運転が上手になってきたベテランでも起きることですので、
危なかったことに対して憂うのではなく、「どうすれば安全な運転だったのだろうか?」と前向きに振り返ることが大切ですね。
筆者がこのような不安感を払拭するために、取った行動としては、
・教習後の初運転は納車直後。池袋→八王子までの下道都心経由約30kmを一人で運転。
(道もわからない、初心者マークをつけて初運転で泣きそうになりながら無事到着)
・慣れるためにはとにかく走行距離。八王子→富士急ハイランドまで一人弾丸ドライブ。
(ただ近くまで行って景色を見ただけ)
というようなことをしていました。
私のケースでは都心という難易度の高い道を始めの段階で通って、なんとか乗り越えられたことで自信をつけられたと思います。
ただ、運転技能が伴っていない状態で無事に帰ってこれたのは、ある意味運が良かったところもあったと思います。
正直これは無茶すぎたなと自分でも思っているので、おすすめは家族などの同乗者に交通量が少ないような地域まで連れて行ってもらって、難易度の低い道路で運転をするであったり、
夜間の交通量や人通りが少なくなった時間帯などで練習する、というのがまだ安全かなと思うので、参考にしてみてください。
3.視野の確保
ここまで基礎的な部分しか載せていないのですが(苦笑)
視野を確保する、というのが車を安全に運転するに置いてはめちゃくちゃ重要です。
ベテランドライバーと初心者ドライバーで視野の確保が十分ではない状況になる理由は異なると思うのですが、初心者ドライバーなら緊張などから前方に1点集中してしまうということが要因として大きいかと思います。
前述の通り、運転に自信がないとそういうことになりがちですが、
当然前方には最善の注意を払うのですが、適度にバックミラーやサイドミラーで自分の車の周りの状況を”最新の情報にアップデートする”というのが重要です。
特に2車線以上の道路や高速道路など、速度が上がる道路ほど早めに情報をアップデートしていかないと、
スムーズな車線変更が出来なかったり、信号などでの停車時に後続車に追突されてしまう、など安全な運転が遂行できない原因になり得ます。
また良くないことなのですが、道が混んでいたりするとスルスル間からバイクが抜けていくと思うのですが、視野が確保出来ていないと、バイクを巻き込んだ事故が起きる危険もあります。
私は通常走行時は5〜10秒に1回、あとは信号等での停車時は必ずバックミラーやサイドミラーで状況の更新をしています。(正確に測ったことはないですが…)
逆に慣れてくると、「見なくても大丈夫だろ!」という慢心が出てくる方もいますが、それは絶対に危険です。
視野がないというのは、目隠しで運転しているのと同じことです。
視野さえ確保出来れば、どんな人でもある程度は安全に運転ができるものです。
4.法定厳守
当然の4つ目です(笑)
法律で定められている規制は必ず守ってください。
速度規制は、速度が上がることによって運転難度が跳ね上がり、事故の危険性が増すから設けられています。
速度が上がれば視野も狭くなり安全確保がしづらくなり、車が衝突するときの衝撃も大きくなります。
衝撃が大きければ大きいほど、人やモノに対する被害も大きくなるのは考えればわかることですね。
また、初心者から少しずつ運転に慣れてくると、ながら運転などをする人が出てくるケースも有るようですが、これも法律で禁止されていますね。
電話しながらやスマホアプリしながらなどは、よくテレビ等でも取り上げられていますよね。
ながら運転は上記の通り、視野確保が出来ないことに繋がります。
これもまた目隠しで運転していることと同義であることを認識しておきましょう。
5.他の運転者・歩行者らの意図を汲み取る
結局最後だけになりましたが、ここだけ自論を語らせてください。
おそらく意識されている方はこのあたりを重視されているかと思うのですが、運転が上手な人に共通していることは、想像力が働くということだと思います。
例えば、あなたは2車線の道路で左側の車線を走っていると思ってください。
前を走っている車が左車線の中央ではなく、少し右寄りに走っているとしたら、何を想像しますか?
おそらくこういう風に質問されれば、「前の車は右車線に車線変更したいのではないか?」という回答が出てくるのではないかと思いますが、
いざ運転中の些細な状況変化でこれを判断できるかというと、必ずしも全員がYesと自信を持って言えるかというとそうではないんじゃないかなと思います。
これは歩行者や自転車にも言えることで、例えば歩道のある少し細めの道路で、
歩道を走っている自転車がいたとした時、皆さんならどんな危険性を思い浮かべますか?
私なら「歩道を走っている自転車が、後ろの状況を確認せず車道に降りてくる」というようなことを思い浮かべます。
つまり、事前に周りの状況から危険度の高いことを予測できれば、
「自転車が車道に飛び出してきたときでも衝突しないようにスピードを落としておこう」というような対策を事前に考えることが出来ます。
これをするためには前述のことがすべて出来ていないと、まず”見る”ことが出来ません。
“見る”ことが出来なければ、この運転手が次どういう行動を取るのか?歩行者や自転車がどういう行動をしても安全確保ができるのか?という状況を”観る”ことも出来ません。
本当に運転が上手な人は、この”観る”ことが上手です。
周りの状況から、危険を察知し、その判断に基づいた適切な運転判断が出来ます。
以下は運転が上手い人の一例です。
・高速道路の合流地点の手前で車線変更をすることで、合流車をスムーズに受け入れた ・歩行者の信号が点滅しているので、スピードを落とし安全に停車した ・信号が変わりがけとなり停車しようとしたが、後続車のスピードが早かったので停車の判断を止めた
これらはすべて、危険を察知し予測した結果導き出した判断です。
運転が上手い人は、このように状況を観て判断し、”事故らない運転”はもちろんのこと、
“事故らせない運転”までさせることが出来ます。
“事故らせない運転”が出来る領域になれば、あなたは立派なドライバーになっていることでしょう。
今回は駄文ながら、運転技術に関するコラムを挙げさせていただきました。
これらが出来れば必ず事故が防げる、というのものはありませんが、確実に事故のリスクを減らすことは出来るものだと思います。
社会全体がこういう思いやりを持った運転が出来るようになれば、事故ももっと減っていくでしょう。
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